Chatworkで長い連絡を送ると、締切や大事な決定事項が文章に埋もれてしまうことがあります。そんなときに役立つのが「装飾タグ」です。文章を[info]と[/info]のような決まった文字で挟むと、その部分が枠で囲まれて表示されます。
装飾タグはChatworkに最初から備わっている機能なので、特別な準備は要りません。この記事ではよく使う4つのタグの書き方と、相手に伝わりやすくする使い方を、そのままコピーできる例文で紹介します。
よく使う装飾タグは4つ
ふだんの連絡で使うのは次の4つです。書き方をコピーし、「本文」や「見出し」の部分を書き換えて使います。
| 装飾 | 書き方 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 囲み枠 | [info]本文[/info] | 締切や決定事項をまとめる |
| 見出し付きの枠 | [info][title]見出し[/title]本文[/info] | 依頼やお知らせの要点を示す |
| 区切り線 | [hr] | 本文と補足を分ける |
| コード | [code]本文[/code] | プログラムやコマンドを、書いたとおりに送る |
タグの文字はすべて半角で入力します。区切り線の[hr]以外は始まりのタグ(例:[info])と終わりのタグ(例:[/info])で文章を挟む形です。
このほかの書き方はChatwork公式のメッセージ記法やヘルプで確認できます。
依頼の要点は見出し付きの枠にまとめる
何かをお願いするときは、背景や経緯はふつうの文章で書き、相手にしてほしいことと期限だけを枠に入れると伝わりやすくなります。相手があとで読み返したときにも、やるべきことがすぐに見つかります。
来週の打ち合わせに向けて、提案資料を更新しました。
[info][title]提案資料の確認のお願い[/title]
確認してほしい箇所:3〜5ページの見積金額
回答期限:10月9日(金)17時
修正があれば、このチャットに返信をお願いします。
[/info] Chatworkでは次のように表示されます。
Chatworkでの表示
佐藤 彩
来週の打ち合わせに向けて、提案資料を更新しました。
提案資料の確認のお願い
確認してほしい箇所:3〜5ページの見積金額
回答期限:10月9日(金)17時
修正があれば、このチャットに返信をお願いします。
見出しを付ける[title]は[info]の内側に書くのがポイントです。見出しが要らないほど短い連絡なら、枠だけでも十分です。
[info]明日の定例は、15時開始から16時開始に変更します。[/info] ただし、枠はひとつのメッセージにひとつくらいにとどめましょう。いくつも並べたり、メッセージ全体を囲んだりすると、どこが大事なのかがかえって分かりにくくなります。
本文と補足は区切り線で分ける
本題のあとに参考情報を添えるときは、あいだに[hr]を入れて線を引きます。どこまでが本題なのかがひと目で分かり、相手も読むべきところを迷いません。[hr]は枠の中でも使えます。
次回の定例は、10月13日 10時から行います。
[hr]
参考:前回の議事録は、チャットの概要欄に掲載しています。 プログラムやコマンドは[code]で囲む
プログラムのコードやコマンドを送るときは、[code]で囲みます。囲まずに送ると、記号の組み合わせが絵文字に変わってしまうことがありますが、[code]の中なら書いたとおりに表示されます。
[code]
npm install
npm run build
[/code] なお、Chatworkのコードの表示は文字の色分けがなく、長いコードは読みにくいことがあります。受け取ったコードを色分けして読みたい場合は、Slim Chatworkのシンタックスハイライト機能(無料)を使う方法もあります。Slim ChatworkはChromeやEdgeでChatworkを開いたときに機能を付け足す拡張機能(ブラウザの追加プログラム)で、デスクトップ版やスマートフォンのアプリでは使えません。色が付くのは自分の画面だけで、相手の表示は変わりません。
太字や文字の色は使えないので見出しで目立たせる
Chatworkでは文字を太字にしたり、色を付けたりすることはできません。取り消し線もありません。ほかのツールで使われる**太字**のような書き方をしても、記号がそのまま表示されます。
大事な連絡を目立たせたいときは、見出し付きの枠を使いましょう。見出しには「重要」とだけ書くより、「見積確認のお願い|10月9日まで」のように、用件と期限まで入れておくのがおすすめです。相手は見出しを読むだけで、自分が何をいつまでにすればよいかが分かります。
短い連絡なら、冒頭に「【要確認】」と添えるだけでも十分に目に留まります。装飾を増やす前に、まず最初の1行で用件が伝わるかどうかを見直してみてください。
よく使う枠を手早く入力する
同じ形の枠を何度も使うようになると、毎回タグを打ち込むのが面倒になってきます。手間を減らす方法を、手軽なものから順に紹介します。
方法1:例文をコピーする・辞書に登録する
いちばん簡単なのは、この記事の例文をコピーして、本文だけを書き換える方法です。また、[info][/info]のような短いタグは日本語入力の単語登録(ユーザー辞書)に登録しておくと、「わく」などの短い読みから変換で入力できます。
方法2:書いた文章をボタンひとつで枠に入れる
文章を書き終えてから「ここを枠で囲みたい」と思うこともあります。その場合、文章の前と後ろにタグを打ち足す必要があり、何度も続くと手間です。
Slim Chatworkのメッセージテンプレート登録機能(無料)を使うと、選んだ文章を、ボタンひとつで枠に入れられます。よく使う文章を「テンプレート」として登録しておくと、Chatworkの入力欄の上にボタンが並び、押すだけで呼び出せる機能です。枠で囲むボタンは、はじめから用意されています。
Slim Chatworkを追加してから、選んだ文章を枠に入れるまでの手順は次のとおりです。
- Slim Chatworkを追加して設定画面を開く
インストール方法に沿ってSlim Chatworkを追加します。ブラウザ右上にあるSlim Chatworkのアイコンを押すと、設定画面が開きます。アイコンが見当たらないときは、右上のパズルのピースの形をしたアイコン(拡張機能)から選びます。
- テンプレート機能をONにする
設定画面のいちばん上にある全体のスイッチと、「メッセージテンプレート登録」のスイッチをONにします。「囲みタグ」「囲みタグ[タイトル]」「code」「罫線」などのテンプレートが、はじめから登録されています。
- 文章を選んで「囲みタグ」ボタンを押す
Chatworkの入力欄で、枠に入れたい文章をマウスでなぞって選びます。そのまま入力欄の上の「囲みタグ」ボタンを押すと、選んだ文章が
[info]と[/info]で挟まれます。
見出し付きの枠にしたいときは「囲みタグ[タイトル]」ボタンを押します。見出しを書く位置にカーソルが入るので、そのまま見出しを入力します。プログラムやコマンドは「code」ボタンで[code]に入れられます。
ボタンを押しても、メッセージがすぐに送信されることはありません。入力欄で仕上がりを確かめてから送れます。
はじめから入っているテンプレートは、書き換えたり削除したりできます。削除したあとで戻したいときは、「メッセージテンプレート登録」のスイッチの左にある「…」のメニューから「プリセット」を選ぶと、もう一度追加されます。自分でテンプレートを作るときの書き方は、ショートコードの使い方で紹介しています。
まとめ
この記事のポイントは次の4つです。
- ふだんの連絡で使う装飾タグは、
[info]・[title]・[hr]・[code]の4つです。 - 依頼の要点は見出し付きの枠に入れ、補足は区切り線で本文と分けます。
- 太字や文字の色は使えないので、見出しに用件と期限を入れて目立たせます。
- よく使う枠は、例文のコピーや辞書への登録、Slim Chatworkのメッセージテンプレート登録機能で手早く入力できます。
装飾タグをうまく使って、相手が読みやすいメッセージを送ってみましょう。